yuuの恋愛工学実践日記

恋愛工学生のyuuがナンパや恋愛について綴っていきます。

初めてストリートナンパに出撃した日

      2016/01/26

某日。僕は渋谷のセンター街に一人立っていた。ストリートナンパをするためだ。

この日は仕事が早く終わったため、前々からチャレンジするつもりだったストリートナンパに出撃しようと思い立ったのだ。仕事が終わってオフィスを後にして渋谷の駅前に向かうにしたがって、僕は自分が緊張している事に気付いた。大丈夫、たかがナンパだ。今まで散々、週刊金融日記やナンパブログで予習してきたじゃないか。そう自分に言い聞かせて緊張をほぐそうとしていた。

そうこうしているうちにセンター街入口に到着。少しあたりを見渡してみた。人、人、人。相変わらず渋谷は人がごった返している。可愛い女の子、くたびれているサラリーマン、友達と騒いでいるリア充大学生、幸せそうに手を繋いでいるカップル……。少しばかり人間観察をしているうちに僕はなんだかすっかり冷静になってしまった。え?僕ここで本当にナンパ出来るのか?

ナンパをするという目的で街を見てみると、いつもの見慣れた街並みとは違う風景がそこには広がっていた。景色がぐにゃりと歪む。いつもは気にしたこともない無機質な歩行者達も全員僕を見ているんじゃないか、そんな錯覚も感じた。そうか、ナンパ師が見ている街の風景はこういう感じなんだな、と、まだ一声もかけていないにも関わらずそう感じた。

目の前に可愛い女の子が何人も通り過ぎていく。僕は話しかけるどころか棒立ちで突っ立っていた。分かってはいたけど、これが「地蔵」か。地蔵とは、ナンパ用語で女子に声をかけることができず、棒立ちになっている状態のことを言う。ストリートナンパ、半端じゃない重圧だ。

せっかく今日は仕事を早く終わらせて来たんだ。このままじゃ帰れない!僕は近くにあったコンビニに入り、氷結果汁ストロングのロング缶を2本購入して、そのまま一気飲みした。僕は中途半端に酒が強い。ワイン2本とか余裕で空けられる。少しでもアルコール度数が高いお酒を短時間に大量摂取して早くほろ酔い状態にしたかったのだ。しばらくしたら体が熱くなってきて良い感じになってきた。さぁ、酔拳モードでリベンジだ!再びセンター街に戻る。

……けど、駄目だった。良い感じでほろ酔いになっているにも関わらず、全く女子に話しかけられなかった。女子を追いかけていざ目の前にすると、酒の勢いが完全に止まってしまう。何だこれ?僕は何に恐怖してるんだ?結局、ただほろ酔いの地蔵が生まれただけだった。

しばらくうなだれていると、すぐ横に可愛い女の子が歩いていた。僕好みのルックスだ!当たって砕けろ、オープナーなんて小賢しいことは考えないで玉砕覚悟でとにかく突っ込め!そう頭の中で自分自身を叱咤激励した。そして僕はその子を追いかけた。行け――――――!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……駄目だった。追いかけたけど結局話しかけられなかった。僕は自分が惨めで仕方なかった。知らない人に声掛けするなんて小学生でも出来る。良い大人が何でそんな簡単な事も出来ない?僕はすっかりナンパをする元気を失ってしまい、失意にまみれながらその日はとぼとぼと帰路についた。

そして、翌日以降も街には出たけど、初日と一緒で全く声掛け出来ない地蔵状態で数時間突っ立っていた。もちろん、アルコールも注入していたけど、全く駄目。わざわざ貴重な時間を作って僕はストリートに何しに来てるんだろうと何度も思った。でも、めげずに時間があれば出撃、というか地蔵して街並み観察をしていた。

 

 

 

 

そして、地蔵克服のタイミングは突然来た。地蔵継続何日目かの日、いつもの様に立ち尽くしてうなだれていると、スッと僕の目の前を可愛い子が通り過ぎた。それは一瞬の出来事だった。

「やぁ、こんばんは(^^)」

その時、頭の中は真っ白になっていて何を思ったのかは全然覚えてないけど、とにかく僕は気付いたらその子に話しかけていた。

「え?何ですか?」

「お姉さん、女子会帰り?いや、俺ちょっとさっきまで飲み会でさっき解散してさ、飲み足りないから一緒にどうかなと思って。」

「いや、そういうのいいんで。」

ツカツカツカ……そのまま彼女は行ってしまった。言葉のやり取りも一瞬だった。そして、僕は自分の行動に驚いていた。何かよく分からないけど話しかけたら反応してくれた。僕の存在を認識してくれたことがとても嬉しかった。何だ、全然いけるじゃん!そう思い、そこから一気にテンションが上がった僕は、堰を切ったように声掛けし始めた。

マークシティの柱にいる待ち合わせしてるっぽい子、センター街入口のTSUTAYA前で携帯電話をいじっている子、飲み会終わりと思われる千鳥足で歩いている子、早足でセンター街に入っていく子、ゆっくりとした歩調でセンター街から出てくる子、うだうだ考えたら全く声掛け出来なくなる恐怖を感じていたので、常に歩きながら、とにかく視界に入った女子には3秒ルールで声掛けしていった。

声掛けした結果、ガンシカや塩対応をされまくったけど、もはやそんなの気にならなくなっていた。20人くらい声をかけて、その日は結局連れ出しはもちろん、LINE交換も何も出来なくて収穫ゼロだったのだけれど、すごい充実感を得ることができた。ナンパって楽しいな、と感じた瞬間だった。

とうとう僕は自らの意思を船体に変え、勇気をオールにして主体的に出会いを求めるためにストリートという名の大海原へ船を漕ぎだしたのだ。Bon Voyage!

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